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ミャンマー国軍によるクーデターから4年になるのを前に、民主化への支援などを日本政府に要請するアウンミャッウィンさん(右)=2025年1月31日午後3時28分、大阪市中央区、浅倉拓也撮影
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 ミャンマーの国軍によるクーデターから2月1日で4年になるのを前に、大阪府内のミャンマー人らが1月31日、外務省大阪分室を訪れ、日本政府が軍事政権に圧力をかけるよう要請した。

 アウンミャッウィンさん(50)ら約30人が大阪市中央区の合同庁舎を訪れた。日本政府が軍事政権に強い態度を示すことや、帰国できない在日ミャンマー人への支援を求める文書を松代佳津美分室長に渡した。

 難民として日本で民主化運動を続けるウィンさんは、1月18日にミャンマーの母親が亡くなったが、帰国すれば逮捕や投獄の恐れがあるため再会がかなわなかった。「母はずっと俺が帰ってくるって信じていたんだけどね」とウィンさん。「世界がウクライナへの支援の何分の1かだけ向けてくれれば、ミャンマーは民主化されているはず」と悔しさを語った。「日本は同じアジアの民主主義国家として助けてほしい」

 在日ミャンマー人は昨年6月現在で約11万人と、クーデター前から3倍以上に増えた。就労や留学で来日した人のほか、日本政府による緊急避難措置で日本に残る人も多いが、就労に制限があるなど生活が安定しにくいという。

 技能実習生としてクーデター前に来日し、帰国できずにいるという大阪府内の男性(30)は、兄も国軍による徴兵を避けるためタイに逃れているという。「ミャンマーの母親が体を悪くしているので、早く帰りたいです」と話した。

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